ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展&恐竜博

hachikuwa2005-04-22

に行ってきました。
まずジョルジュ・ド・ラ・トゥール展から。
私、この人の事全然知りませんでした。それもそのはず(なのか?)。この人の作品ってかなり貴重らしい。彼の真作と言われるものは、数々の戦乱や災害に遭い、現在40点あまりしか伝えられていないのだそう。
ラ・トゥールは『夜の画家』と呼ばれているそうなのですが、展示されていた作品も、その名の通り夜の室内を描いた絵がほとんどでした。そしてその室内にある光源はロウソクやランプだけ。その仄かな光の表現が素晴らしいのなんの・・・。『大工の聖ヨセフ』という作品があったのですが、その絵に描かれている、光に透かされたキリストの手には思わず見入ってしまいました。冗談ではなく、血管まで見えそうなほどの透けてる感はため息もの。
光と影の使い方次第で、平面の絵をあそこまで立体的に見せる事が出来んですね。CGでもライトとシャドウは重要だと教わりましたが、改めて納得させられました。服の表現なんて、平面だとわかっていても自分の目を疑ってしまうほど立体的で、恥ずかしながら絵を横から見ちゃった(照)
個人的には、『聖ヨセフの夢』と『ダイヤのエースを持つイカサマ師』(上の写真の絵)が好きです。



さて恐竜博。

上の写真は、恐竜博最大の見どころである、ティラノサウルス“スー”の全身骨格。この“スー”は、世界最大のティラノサウルス全身複製骨格で全長は12.8m。
こんな大きな生き物がウロウロしてたら、ちっぽけな人間なんてあっという間に食べられちゃいますね。パクっと。
展示されてる化石や複製を見て、改めて進化について考えさせられました。
原初の海にバクテリアが生まれ、そこから幾度もの絶滅や進化を繰り返してヒトが登場するわけです。地球の歴史を1年に換算すると、人類が生まれるのはなんと12月31日なんですって!1年の最後の日になってようやく人間が生まれるんですよ!?
地球46億年の歴史の中で、私たち人間の生きてきた時間なんてほんの一瞬みたいなもんなんですね。果たして、ヒトの歴史はいつまで続くんでしょうか・・・。
なんて事を思いながら恐竜博を後にしました。
それにしても。
この時期、遠足シーズンなんですか??
小中高生がやたらと多くてちょーーーうっさい!!美術館じゃないからしゃべるなって事はないけど、それにしても先生方や館内の職員さんも、もうちょっと他のお客さんの事を考えて注意なり何なりしてください(`Д´)