塗仏の宴 宴の始末

塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)

塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)

こちらも一気に読破。『支度』にて広げられた風呂敷が一気に折りたたまっていきます。収束の仕方がハンパねぇ。
彼らがまさかそんな繋がりだったなんて誰が思いつくだろうか?思いつく?京極堂の、彼ら全員を集めて佐伯家に集合させろっていう言葉にも、まさかそんな事実が裏にあるだなんて微塵も予想しなかった私。でもね〜もう登場人物が多すぎて、誰が誰で誰とどんな関係だったかっていうのが思い出せなくなるんだよね。せっかく『始末』ラストで衝撃の事実が発覚して大盛り上がりな場面なのに、佐伯家の家族構成は『支度』で説明されてるからもうすっかり忘れてて、誰が伯父で誰が父親で誰がお兄さんでっていうのが頭の中で一致しない。人物相関図作ってくれ。
この塗仏、大変ボリューミーだが京極作品ではダントツに面白い。もう一度、今度は人物の関係性を頭に置きながらじっくりと読み直そう。
『塗仏』以降は短編集のようなものや榎木津メインの作品で、京極堂が出張るものはないらしい?でも京極堂とあの人の決着がついてないし、きっといつかまたVSモノが書かれるはず。てゆーか読みたいから書いて。
京極堂は織作茜を赦し、関口を祝った(癒した?)為、彼らが標的にされたのだそうだ。関口君は京極堂にとって少なからず『特別』であったと解釈したい。でないともう関口君が救われません。