鉄鼠の檻

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

京極堂シリーズの4作目。
読破するのに4、5ヶ月かかった。
言い訳していい?
あのねぇ・・・とりあえず重い。あの分厚さは何なんでしょう?
マンガ本サイズの大きさで約830ページ。しかも上下二段。“830ページ”でピンとこない方の為に例えるならば、一般的なマンガ本の約3冊分の厚さってトコですかね。
通勤で持ち歩くには不向き、という事でまず読む時間がない。
その上内容が前3作にワをかけて難しい&ストーリーの進行が遅い故、読むのが億劫に・・・。途中からその難しさにヤられ笑ってしまう程。フヒャヒャヒャ。
でも京極堂が事件に絡み出してからは、私の気分がノってきたからか急速に話が進み出した気がする。


閉鎖された地。そこに築かれた『王国』。『何か』に魅入られた僧たち。
これは『悟り』を求めた僧たちのお話。
意外な人物が犯人ってのはなかなか良かった。
難しかったけど、最後まで読んでみるとなんとなく内容がわかったような気分になり満足感は得られましたね。


ちょっと感動したのは、『姑獲鳥の夏』のドクター久遠寺の再登場。
久遠寺老人はある人物と再会します。その再会によって、彼の事件はようやく解決したんでしょう。
久遠寺さんは強い。器の大きなジィさんですよ。